親子で変わる中学受験

親子で変わる中学受験
「お母さん、もう頑張らなくていいんです」

そのとき、村井さんの目には切羽詰まったような影がさしました。
私はこれまでの経験から思い当たることがあり、村井さんに訊ねました。
「浩史くんは、小学4年生までは成績がよかったんじゃないですか?」
「はい」村井さんはちょっと驚いて顔をあげました。「そうなんです」 続きを読む

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「お母さん、もう頑張らなくていいんです」

カンガルー親 松田家(仮名)
6年生になる長女が中学受験を目指して頑張っている松田家。
お母さんもお父さんも、中学受験に強いこだわりがあるわけではありません。
世間の流れから、中学受験を目指すことにしましたが、わが子が通いはじめた
大手塾の方針にだんだんと違和感を募らせています。ステージママのように、
わが子の受験の世話を焼き、わが子を熱心に応援しています。
ところが、親子の関係は中学受験によって
大きな変化を迎えることになります。
お母さんは本当にすべきことを見失い、親子は対立を深めてしまいます。 続きを読む

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「お母さん、もう頑張らなくていいんです」

サラブレット親 大島家(仮名)
両親は一流大学を卒業後、誰もが知っている企業に就職して
社内結婚した二人です。
中学受験に挑戦している長男は、とても素直で、優しい印象を与える子です。
お母さんは超大手S塾の卒業生で、
厳しい受験競争を勝ち抜いた経験があります。
自分と同じ血の流れている息子だから自分と同じことができるはずと、
小学校1年生のころからわが子をS塾に通わせています。
自分たちができたのだからと思い込み、
子どもにも同じことを要求する。
そこからさまざまな行き違いが生じます。 続きを読む

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「お母さん、もう頑張らなくていいんです」

トンビ親 村井家(仮名)
お母さんの心の声は「わたしは受験の〝負け組″。
夫は優秀なのに息子まで中学受験に失敗すれば、
わたしの責任になる」と叫んでいるようです。
大手塾のやり方を鵜呑みにし、
「ライバルと切磋琢磨する集団指導の塾だから、受験を勝ち抜くことができる」
と思い込んでいる。いや、思い込もうとしています。 続きを読む

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「お母さん、もう頑張らなくていいんです」

トンビ親 村井家(仮名)
6年生になる長男・浩史くんが中学受験にチャレンジ中。
お母さんはまさに背水の陣で息子の受験にのめり込んでいます。
お母さん自身の抱えるコンプレックスから息子に対して
必要以上のプレッシャーをかけてしまっているのです。 続きを読む

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「お母さん、もう頑張らなくていいんです」

私たちのところへカウンセリングにいらっしゃる保護者の多くが、
具体的には二つの目的を持っており、その二つにだけ注意を注いでいらっしゃいます。
村井さんはまさにそういうお母さんの一人でした。
その二つとは「偏差値を上げること」、
「通っている大手塾のクラスをあげること」です。 続きを読む

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「お母さん、もう頑張らなくていいんです」

中学受験を目指して塾探しを始めたころ、
大手塾が貼り出す超難関校への合格実績を見て、
こんなふうに思ったことがありませんか?
「毎年こんなに多くの子どもを有名難関校に合格させている。
ここの塾なら、もしかしたら、
うちの子でも開成、桜蔭、麻布といった超難関校に……」 続きを読む

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「お母さん、もう頑張らなくていいんです」

「カンガルー親」は、
カンガルーの親がそうであるようにわが子を
いつも自分のそばに置いておきたいと考えている親です。
ややもすると、ペットのようにわが子を可愛がるあまり、
わが子の気持ちが見えていません。 続きを読む

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