中学受験は「親の受験」なのか?

中学受験は「親の受験」なのか?

中学受験カウンセラー 野田英夫です。

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中学受験は「親の受験」なのか?

 

中学受験は「親の受験」なのか?

皆さんはどう思います?

受験というと、
いちばん早い受験から順番に
「幼稚園受験」
「小学校受験」
そしていま皆さんが取り組んでいる
「中学受験」がありますね。

それから、
「高校受験」、
「大学受験」と続きます。

そして、

就職するための就職試験も、
一種の「就職受験」といえるかもしれない。
そう考えると、
資格試験も、
「資格受験」といえますね。

受験を経験していない人材は耐性が弱い?

先日、何年かぶりに旧友と会って話をしました。
その友人は、ある一部上場企業の人事部に勤務しており、
多くの採用にもかかわっています。

彼がいうには、
「受験を経験してない人材はストレス耐性が弱い」
「推薦入試ばかりで本当の受験(一般入試)を経験してない人材は極力採用していない」
「ちょっとでも嫌なことがあるとすぐ逃げて、結局辞めてしまう」

彼がいうことはもっともだと思います。

受験というのは、
苦しいだけでなく「人間を成長させる」
きっかけになるものですから。

その苦しさに耐えた経験が、
自身の「自信」となり、
耐性を鍛えることにもつながります。
逆境に負けない心の強さが身につきます。

私も、卒業生たちをみていると、
おおいに共感できます。

中学受験には多くの苦労があります。
受験生の多くは、
「受験を辞めたい」と一度や二度は思ったはず。

それでもその苦しさを乗り越え、
その先の栄冠を手にする。

大きく成長しないはずはありません。
受験経験の有無を採否の判断とする

というのは、

とても納得のいく話でしたね。

「親の受験?」それとも「子どもの受験?」

次に、

中学受験大手進学塾の保護者会の場では、
よくこういう説明がされます。

「中学受験は『親の受験』です!
特に『お母さんの受験』といえます!!」

「そして、お母さんの頑張りこそが、
『受験の成否』を決めるのです!!!」

大手進学塾に通った経験のある方は、
聞いたことのあるフレーズではないでしょうか?

では、中学受験は『親の受験』なのか?
答えは、「No!」

「親の受験」ではありません。

受験生である「子どもの受験」です。

確かに、
「幼稚園受験」や「小学校受験」については、
子どもが幼すぎることから、
「親の受験」といえるでしょう。

もちろん子どもにも頑張ってもらわないといけませんが、
受験の中心は「親」そして「家族」といえます。

でも、中学受験は違います。

中学受験は、
「子どもの受験」であり、
親はあくまでも「サポート」に徹するべき。

主役は受験する「子ども」であって、
親は、子どもを引き立てる「脇役」に徹するべき。

では、
大手進学塾の説明会にあるように、
「親の受験」だと勘違いして、
そのまま受験を進めていくとどうなるか?

受験する子ども自身も勘違いするようになる。
「親のために受験している」
「自分の受験じゃない」
「自分は受験してあげている」

このような感情になってしまう。

これでいいわけがない。

先に書いた、
子どもの成長なんて見込めるわけがない。

ただ単純に、
「合格させたいだけ」という目的なら、
それはそれでいいのかもしれない。

しかし、それは完全に「親の受験」であって、
「子どもの受験」でなく、
「親のエゴ」以外のなにものでもない。

だから、

「お母さんの頑張りこそが、『受験の成否』を決めるのです」は、

誤りで、

「親のかかわりこそが、『受験の成否』を決めるのです」が、

正解ですね。

企業が、「採用する」中学受験経験者と「採用しない」中学受験経験者とは?

 

 

先ほどの人事部に勤める旧友はこんなことも語っていた。

「一流大学出身でも、大学から入学した人材よりも高校から、
そして、高校から入学した人材よりも中学からの人材を優先する」
「中学受験した人材は頭がキレる奴が多く、使える奴が多いから」
確かに納得いく内容であった。

18歳での大学受験、
15歳での高校受験、
ともに子どもというより大人に近い精神年齢になっている。

しかし、
中学受験というとまだ12歳、
まだ小学生で心のコントロールが難しい。

その精神的幼さ残る、この時期の努力や苦労は並大抵のものではない。
だから、大きく成長する。
ここを採用で高評価することに私は納得させられた。

でも、その話はそれで終わらなかった。

「でもね、中学受験経験者でも、
『親にやらされて受験した人材』は採用してないんだ」
「親にやらされた受験だった・・・」

「中学受験にいい思い出はあまりない・・・」
「嫌々勉強していた・・・」

こういう発言から判断するのだという。

つまり、親主導で受験して、
「自分受験」になっていなかった。

中学受験が子どもの成長の機会になっていない、
そして「親への感謝」の気持ちがない。

確かに、私も採用したくない。
もしかするとストレス耐性は強いかもしれないが、

「感謝する心がない人」に大切な仕事を任せる気持ちにはならない。

私はこれからも思っていることを
本音で書いていきます。

塾業界で蔓延している非常識を
明らかにしていきます。

皆さんに少しでも早く
目を覚ましてもらうために!

では、また!

もし、受験のことで
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