ベンジャミン・フランクリン
早慶維新塾 理科担当 石丸圭一(いしまるけいいち)です。
こんにちは!
普段担当している生徒は
早慶の附属中が第一志望の生徒ばかりですが
その併願校として
「青山学院中等部」
を受験する生徒は
2月2日という入試日もあり
少なくありません。
今回は青学の入試問題について
書いてまいります。
青学の理科の問題は
基本的な問題が中心です。
それは,2020年度の合格者の平均点が
8割を超えていたことからもわかります。
この学校の入試問題への対策としては
基本から標準レベルの問題を
たくさん(繰り返し)解くことが
有効です。
その青学の入試問題の特徴の一つとして
科学史
の出題が挙げられます。
例えば
2017年度の入試問題。
「( ① )は凧を使った実験で,自然現象の( ② )が電気であることを発見しました。
彼は政治家でもあり,アメリカの独立にも力を尽くしました。」
①は人名の選択問題,②は用語記入問題
でした。
電気が関係する自然現象としては
「雷」がまず思いつくでしょう。
ですから,②は「雷」と解答できるでしょう。
ほかに,電気が関係する自然現象には
静電気やオーロラなどがあります。
電気が関係する生物もいます。
電気ウナギがその代表でしょう。
ほかにも,電気を食べて生きる深海のバクテリアや
オリエントスズメバチは太陽光で発電しています。
では,①の人名はいかがでしょうか。
ベンジャミン・フランクリンの自伝を
読んだことのある方はいらっしゃいますか。
これが自信をもって答えられた受験生は
多くはないはずです。
2018年度では
「古代ギリシャの科学者アルキメデスは,浮力に関する原理を発見しました。
このほかにアルキメデスが説明したものを選びなさい。
ア てこの原理 イ 地動説 ウ 振り子の等時性
エ 原子の周期表 オ 万有引力の法則」
という問題がありました。
「我に支点を与えよ。さらば地球も動かさん」
というアルキメデスの言葉は,あまりにも有名です。
また,2019年度にも
「原子とは世の中の物質を作る基本的な粒子で,現在118個が見つかっています。酸素や炭素,2017年に命名されたニホニウムもその一つです。原子の名前には,有名な科学者の名前に由来するものがあります。次の原子の中で,X線の発見により第1回ノーベル物理学賞を与えられた科学者に由来するものはどれですか。
ア キュリウム イ ノーベリウム ウ コペルニシウム
エ レントゲニウム オ アインスタイニウム」
という問題が出題されています。
これらは,受験用の参考書に
載っているものもありますが
詳しく書かれてはいません。
このようなテキスト以外からの出題は
青学に限らず,付属校の入試問題でしばしば見かけます。
これらの問題は「科学史」というほど
詳しい内容ではありませんが
小学生が知っていて当たり前の
内容でもありません。
6年生ならば,過去問を十分に吟味し
その対策をしておかなければなりません。
5年生以下ならば,時間はまだあります。
読書をすること,科学に興味を持つことを
早急に実行しましょう。
では,また。
担当:石丸