ベンジャミン・フランクリン

ベンジャミン・フランクリン

早慶維新塾 理科担当 石丸圭一(いしまるけいいち)です。

 こんにちは!

普段担当している生徒は

早慶の附属中が第一志望の生徒ばかりですが

その併願校として

「青山学院中等部」

を受験する生徒は

22日という入試日もあり

少なくありません。

 

今回は青学の入試問題について

書いてまいります。

 

青学の理科の問題は

基本的な問題が中心です。

それは,2020年度の合格者の平均点が

8割を超えていたことからもわかります。

 この学校の入試問題への対策としては

基本から標準レベルの問題を

たくさん(繰り返し)解くことが

有効です。

 

その青学の入試問題の特徴の一つとして

科学史

の出題が挙げられます。

 

例えば

2017年度の入試問題。

( ① )は凧を使った実験で,自然現象の( ② )が電気であることを発見しました。

彼は政治家でもあり,アメリカの独立にも力を尽くしました。」

 

①は人名の選択問題,②は用語記入問題

でした。

 

電気が関係する自然現象としては

「雷」がまず思いつくでしょう。

ですから,②は「雷」と解答できるでしょう。

ほかに,電気が関係する自然現象には

静電気やオーロラなどがあります。

電気が関係する生物もいます。

電気ウナギがその代表でしょう。

ほかにも,電気を食べて生きる深海のバクテリアや

オリエントスズメバチは太陽光で発電しています。

 

では,①の人名はいかがでしょうか。

ベンジャミン・フランクリンの自伝を

読んだことのある方はいらっしゃいますか。

これが自信をもって答えられた受験生は

多くはないはずです。

2018年度では

「古代ギリシャの科学者アルキメデスは,浮力に関する原理を発見しました。

このほかにアルキメデスが説明したものを選びなさい。

ア てこの原理  イ 地動説  ウ 振り子の等時性

エ 原子の周期表  オ 万有引力の法則」

 

という問題がありました。

 

「我に支点を与えよ。さらば地球も動かさん」

というアルキメデスの言葉は,あまりにも有名です。

 また,2019年度にも

「原子とは世の中の物質を作る基本的な粒子で,現在118個が見つかっています。酸素や炭素,2017年に命名されたニホニウムもその一つです。原子の名前には,有名な科学者の名前に由来するものがあります。次の原子の中で,X線の発見により第1回ノーベル物理学賞を与えられた科学者に由来するものはどれですか。

ア キュリウム  イ ノーベリウム  ウ コペルニシウム

エ レントゲニウム  オ アインスタイニウム」

という問題が出題されています。

 

これらは,受験用の参考書に

載っているものもありますが

詳しく書かれてはいません。

 

このようなテキスト以外からの出題は

青学に限らず,付属校の入試問題でしばしば見かけます。

 

これらの問題は「科学史」というほど

詳しい内容ではありませんが

小学生が知っていて当たり前の

内容でもありません。

 

6年生ならば,過去問を十分に吟味し

その対策をしておかなければなりません。

5年生以下ならば,時間はまだあります。

読書をすること,科学に興味を持つことを

早急に実行しましょう。

 

 

では,また。

 

contact@altair-waseda-keio.jp

担当:石丸



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