やる気があるのはどっち?
中学受験カウンセラー 野田英夫です。
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皆さん、ありがとうございました!!
やる気あるのはどっち?
皆さんに質問します。
「お子さん」と「親御さん」、どっちがやる気ありますか?
中学受験に関して。
さあ、どうでしょうか?
お子さんですか? それとも、親である自分たちですか?
たぶんこんな回答になると想像します。
まだお子さんが小学校低学年の場合、
受験本番まで時間がある皆さんは、
自分たち「親御さん」という回答が多かったことでしょう。
まだ自分たちの方が、子どもよりやる気になっている。
一方、もう受験本番まであまり時間のない皆さん、
特に、小学5・6年生などは、
受験生である「お子さん」という回答が多かったことでしょう。
いかがですか?
よくあるのが、
受験準備を始めた頃は、
「出遅れてしまうと大変!」
とばかりに保護者の方が躍起になっている。
だから、親の方の「受験熱量」が多い。
塾を決めたのも大方は保護者の判断だったことでしょう。
しかし、子どもはというと、
一般的には親に言われるままに通塾を始めるため、
「受験熱量」がまだ少ない。
つまり、まだあまりやる気になっていない。
勉強も「やらされてる感」が強い。
しかし、子どもの学年が上がるにしたがって、
子どもの「やる気」も高まってくる。
受験が近づいてくると、
周囲の子たちがやる気になっていく姿をみる。
「自分もやらなくては!」という気持ちが芽生えてくる。
「自分受験」に切り替えること
このように、
中学受験の前半は、
「親の熱量が多い」それでも構いません。
(御三家などの超難関進学校を受験する場合、これでは遅いかもしれませんが・・・)
しかし、いつかは子どもの熱量が、親の熱量を上回らないといけない。
そうでないと志望校合格を勝ち取ることは難しい。
そして、その時期が早ければ早いほど、
結果はよい方にシフトしてくる。
遅くとも小学5年生では、
子どもには本気になっていてほしいもの。
それこそ、手遅れになってしまいかねない。
私は、子どもたちが受験に本気になり、
自分のための受験だと認識した状態を、
「自分受験」と呼んでいる。
子どもたちが、
この受験は「自分のためにある」とわかったとき、
勉強への思考が変わる。
いままでのやり方が「作業」だったと気づき、
やらされていた勉強から、
自ら勉強する自立、自走する「ほんとうの勉強」へと進化する。
この状態になると、
「早く勉強しなさい」と注意する必要がなくなる。
そして、「自分受験」になると、
すべてが好転するようになる。
でも、最後までやる気にならなかったら?
もし最後まで、
子どもが、親の熱量を超えられなかったら、どうでしょうか?
残念な結果になることでしょう。
この残念というのは、
合格、不合格という以前に、
「無意味な中学受験」にしてしまったということ。
希望の学校に合格したから成功ではない。
たとえ志望校に合格したとしても、
未来のみえない中学受験だったら無意味なのです。
親の熱量を超えられなかったということは、
子どもがやる気にならなかったということ。
「自分受験」にならなかったということ。
つまり、自立し、自走できる自分になれなかったということ。
逆に、希望の学校に合格できなかったとしても、
「自分受験」ができた子どもは、
意味のある中学受験だったといえるし、
未来のみえる中学受験だったといえる。
もちろん、「自分受験」ができた子どもたちのほとんどが、
希望の学校に合格している。
では、なぜ「自分受験」にできないのか?
「親」からの、
親の熱量が多すぎるから。
これが原因。
中学受験は、「子どものため」にある。
しかし、そう考えられない親がいる。
「自分受験」に対して、「親受験」。
親のための受験と考えている。
親のプライドのための受験。
だから負けられない。
だから、子どもに強いプレッシャーをかける。
だから、子どもは委縮する。
だから、子どもは自分から動けなくなる。
だから、子どもは自立し、自走できない。
だから、子どもは「自分受験」にできない。
だから、子どもは親の熱量を子どもが越えられない。
先日、息子さんを東京大学医学部に進学させたお母さんとお会いしました。
その方は、
息子さんがどう努力したかではなく、母親として自分がどう苦労したか、
これを延々と話していました。
「私ってすごいでしょ!」と言ってもらいたい、そう感じましたね。
母親である「自分が一番」、という感じでしたね。
息子さんがどんなお子さんなのか、まったく見えなかった。
「偏差値60以下の学校しか受からなかったら、公立に進学させます」
こういうことをいまだにいう保護者がいる。
中学受験が子どものための受験だという認識がないのでしょう。
「親受験」なんですよね。
私はこれからも思っていることを本音で書いていきます。
塾業界で蔓延している非常識を明らかにしていきます。
皆さんに少しでも早く目を覚ましてもらうために!
では、また!
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