小学生からの大学受験ってなに?(1)

小学生からの大学受験ってなに?(1)

中学受験カウンセラー 野田英夫です。

野田英夫 著「中学受験 大学付属校 合格バイブル」ダイヤモンド社

6月18日(木)に発売となります。

中学受験における「大学付属校」に絞って執筆しました。

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今回のテーマは、

大学付属校を受験すること

小学生からの大学受験って?

中学受験で早慶などの大学付属校を受験すること、

これは「小学生からの大学受験」といえます。

大学付属校を受験するということは、

小学生で進学する大学を決めるということ。

 

中学受験というのは、小学生が挑む受験。

早くから受験準備を始める方では小学1年生から、

遅い時期に始める家庭でも小学4年生から、

中学受験というのは、

小学生時代の多くを費やす一大イベントといえます。

 

特に、大学付属校ではなく、

御三家などの「難関進学校」を目指すご家庭では、

受験準備が早まる傾向がありますね。

ホントに早い家庭だと、

子どもが幼稚園のときから、

早々と受験準備を開始させている。

でも、そんな早い時期から、

受験勉強させる意味を私は感じません。

子ども自身が、勉強大好きでやっているのならいいです。

だから、受験を意識せずにです。

また、受験であっても自ら進んで勉強しているのならいいです。

でも、強制的にやらせているなら止めた方がいい。

小学生の6年間は、

中学受験のためだけにあるのではないのですから。

小学生として、

小学生のときに身につけておくこと、

そのときに学ぶべきこと、

それを優先すべきと考えます。

 

中学受験塾はそりゃあ煽りますよ。

「早くから始めないと合格できませんよ」と、

危機感をバンバン煽ります。

だって、青田買いしたら長く通ってくれて、

その方がずっと儲かりますから。

 

小学校受験では大学付属校に人気が集中!

これは余談ですが、

小学校受験(いわゆるお受験)では、

圧倒的に大学付属校の方が人気です。

慶應幼稚舎、早稲田実業、青山学院、成城学園、学習院、成蹊など・・・。

 

しかし、この小学校受験組が、結果振るわず中学受験となると、

一転して、御三家などの超難関進学校を目指すことになる。

小学校受験では、慶應などの大学付属校を目指していたのに、

中学受験になると、開成、桜䕃などの超難関進学校を目指してしまう。

これって結構、「あるある」なんですよ。

でも、親が考えている、

子どもの進路の方向性、

子どもにこういう風に成長してもらいたい、

これが定まっていたら、

目的を変えずに大学付属校を受験するはずじゃないですか?

 

小学校受験で大学付属校に落ちたから、

敵討ちのごとく進路を変えて、

難関進学校を目指すのは、

どうなんでしょうね?

私にはあまり理解できませんね。

 

私は、進学校と付属校の入試問題の違いを、

スポーツの競技種目が違うくらいに異なる、こう表現しています。

例えば、

難関進学校の入試問題が「ボクシング」だったら、

大学付属校のそれは「マラソン」と、

これくらい違いがあります。

 

進学校と大学付属校では行く目的がそもそも違う!

入試問題に違いがあるということは、

学校が求める生徒が異なるということです。

 

そして、入試問題の違いだけではありません。

進学校と大学付属校では、

その学校に行く目的がそもそも違います。

 

大学付属校というのは、

基本的に大学受験がありません。

大学受験がないのですから、

中学と高校の6年間を受験勉強に費やす必要がないのです。

受験にとらわれず学びたい勉強をしてもいい、

スポーツに打ち込んでいい、

趣味に没頭してもいい、

将来やりたいことを探す時間に充てたっていい、

もちろん学校の勉強をおろそかにしてはいけませんが、

受験に拘束されない6年間を過ごすことができます。

そして、大学付属校ですから、

高校卒業後は、系列の大学に進学することとなります。

もちろん、子どもの進路だって途中で変わるかもしれません。

でも、大丈夫です。

大学付属校でも、系列大学への進路のほかに、

他大学への進路を用意している学校も多くなっています。

系列大学の推薦を保持したまま他大学に挑戦できる学校も増えています。

 

一方の進学校は、

系列の大学がありませんから、

大学受験をすることになります。

6年間すべてを大学受験に費やすわけではありませんが、

高校の残り2年間は大学受験勉強に没頭しないといけません。

進学校に行く目的は、有名一流大学に進学することにありますから。

なお、進学校でも多くの大学への推薦枠を持っています。

いま大学受験の約半分は推薦で合格が決まっています。

ちなみに、進学校では、成績優秀者は、

特進クラスなどで受験勉強することになりますね。

しかし、彼らは推薦をもらえません。

優秀生には一般入試で、

有名大学の合格数を稼いでもらう役割がありますから。

大学付属校は小学生からの大学受験である

このように大学付属校を受験するということは、

小学生で大学進学を決めるという側面があるわけです。

 

中学受験で大学を決めてしまう付属校というのは、

「子どもの可能性を狭めてしまう」

「大学までの進路をここで決めなくもいいんじゃないか」

数年前までこう言われてました。

 

しかし、いま、そんな時代錯誤な発言する人はさすがにいなくなりましたね。

 

大学付属校というのは、

先述したように、

「受験に拘束されない6年間を過ごすことができる」学校です。

つまり、「子どもの可能性を広げる」学校といえます。

経営コンサルタントを父にもつ「大輝くん」、

将来は起業することを夢みていました。

彼は小学6年生のとき、こんな将来を語ってくれました。

慶應普通部に合格、

普通部から慶應義塾高校へ、

慶應大学経済学部に進学、

卒業後は金融を学ぶため、一度銀行に就職、

3年後に、慶應で知り合った仲間とIT企業を立ち上げる。

起業から3年以内に株式上場を果たす。

 

経営コンサルタントのお父さんからの影響からか、

言うことが違います。でっかい目標です。

でもね、大輝くん、いまも有言実行してますよ。

銀行ではなく、コンサルティング会社に就職の後、

慶應の仲間たちとVRの会社を立ち上げています。

会社は急成長していると聞きます。

これから株式上場を果たすかどうかはわかりませんが、

大学付属校に行ったことで、

自分の可能性を広げた好例といえるのではないでしょうか。

 

私はこれからも思っていることを本音で書いていきます。

塾業界で蔓延している非常識を明らかにしていきます。

皆さんに少しでも早く目を覚ましてもらうために!

 

では、また!

もし、受験のことでお困りのことがありましたら、
野田英夫がカウンセリング(無料)を実施します。

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