ノートは引き出しの”取っ手“である!
中学受験カウンセラー 野田英夫です。
皆さん、子どものノート見ていますか?
ノートを見ると、いろんなものが見えてきます。
今回はノートの活用法について書きますね。
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子どものノート見ていますか?H3タグを使いました
もし子どものノートを見ていないなら、
いますぐ見てください。
ここで言っているのは、
塾のノートですが、
塾の授業の様子が手に取るようにわかると思います。
子どもが、
どんな感じで授業を聞いているのか、
ノートを見ればわかってしまいます。
私は、保護者とカウンセリングする際に、
子どもの授業ノートを持参してもらっています。
ノートを見れば、
その子にとってその授業が、
適切な内容かどうかもわかるからです。
例えば、
「ノートが汚い」のにも3つの理由があります。
①子どもにやる気がなく、ただ写しているだけだから。
②字が汚くて、そもそもきれいに写せないから。
③授業スピードが速くて写しきれないから。
①子どもにやる気がなく、ただ写しているだけだから。
やる気にさせないとノートはきれいになりません。
ノートとは別の問題ですね。
念のため、そのノートを見ながら、どんな授業だったか、聞いてみてください。
たぶん、答えられませんから。
②字が汚くて、そもそもきれいに写せないから。
テストで損をする可能性があるためもっと丁寧に書く必要がありますが、
そのノートから授業を振り返ることができるのであれば問題ないと思います。
③授業スピードが速くて写しきれないから。
これが一番問題だと思います。
授業スピードが速すぎるということは、その子のレベルが合っていないということです。
そして、さらに問題なのは、講師がノートを取る時間を与えていないこと。
写す時間を与えないと、生徒は解説を聞きながら、ノートを写さなければいけなくなります。
同時に2つのことをしなければならない。
つまり、どっちかが疎かになるか、どっちも疎かになるか、どっちにしてもいいことではないのです。
このように授業ノートを見ると、
さまざまなことが見えてくるはずです。
まずはお子様のノートを見て、
状況を把握することです。
ノートは何のためにあるのか?
ノートは何のためにあるのでしょうか?
それはズバリ!
「復習するため」
では、どうして復習する必要があるのか?
それもズバリ!
「覚えるため」
言いかえると、「忘れないため」
人は誰でも、時間が経てば、忘れてしまいます。
エビングハウスの忘却曲線をご存知ですか?
ドイツの心理学者「ヘルマン・エビングハウス」が提唱した理論で、
時間の経過とともに人の記憶がどのように変化していくかを示しています。
20分後、覚えた内容の42%を忘れる
1時間後、覚えた内容の56%を忘れる
1日後、覚えた内容の74%を忘れる
1週間後、覚えた内容の77%を忘れる
1ヶ月後、覚えた内容の79%を忘れる
だから、「復習しない」なんて、
あり得ない!
さらに、それに必要なノートを軽視するなんて、
あり得ない!!
復習して忘却に抵抗する!
復習すれば、
忘れることを止められます。
以下のグラフをみてください。
このように繰り返し復習することで、
忘れることを止められるのです。
ノートを使って復習することの重要性がわかりましたか?
でも、ノートを取らなくても、
テキストをみて復習すればいいじゃないですか?
ノートは知識を取り出す“引き出し”である!
先ほどの③授業スピードが速くて写しきれないから。
の例のように、どっちかが疎かになるのだったら、
「ノートを取らない」という選択もあると思います。
ノートを取らずに、聞くことに集中した方がいいかもしれない。
しかし、
それでもノートは大切です。
自分が書いたノートというのは、
「自分専用の参考書」になるんですから。
どういうことかというと、
そのノートをみたら、
「授業が思い出されて、再現できる」
それも何度も何度も!
スゴイでしょ!
いいノートというのは、
「自分専用の参考書」になるんです。
そして、ノートは知識を引き出す“引き出し”の役割なんです。
引き出しにはいろんな物が入っている。
頭の中を引き出しに例えると、
その引き出しには、たくさんの「知識」が詰まっている。
その知識を引き出すための“取って”がノートの役割です。
試験の解答に必要な知識を、
頭から引っ張り出す。
そのための“取って”が、
「自分のノート」なんです。
私はこれからも思っていることを本音で書いていきます。
塾業界で蔓延している非常識を明らかにしていきます。
皆さんに少しでも早く目を覚ましてもらうために!
では、また!
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