
今まで学習した知識を大切にしていますか?
こんにちは。早慶維新塾・国語担当の青山です。
新年度が始まり、しばらく経ちました。
今年は学校・塾にも様々な制約があり、焦る気持ちもあるかもしれません。
そのような中でもう一度確認してほしいことを書いていきたいと思います。
何年生で習う?
国語で知識事項というと何を思い浮かべますか?
漢字、熟語、ことわざ、慣用句、故事成語……。
色々なものが思い浮かびます。
国語の知識事項は、どの学年で習うのかが非常にあいまいです。
慣用句などは、4,5年生で扱う文章にもどんどん出てきます。
でてきたら、意味を確認するという学習方法になるでしょうか。
そのような中で学年がはっきりしているのが漢字です。
1年生で80字、2年生で160字、3年生で200字、4年生で200字、5年生で185字、6年生で181字の漢字を学習します。
この漢字を教育漢字といいます。
中学校になってから938字の漢字を学習し、さらに難しい漢字も存在します。
新しい知識と習ったことのある知識
6年生の授業を担当していると、「新しい漢字を覚えたい!」という生徒さんが少なくありません。
これまでに学習した漢字をテストすると、「これ、やったことある」といって明らかに集中力が違います。
早稲田・慶應付属の中学校の入試問題を一度見てください。
(その他の学校を志望している方も志望校の過去問を見てください)
そこで問われている漢字はすべて6年配当の漢字でしょうか?
決してそのようなことはありません。
むしろ、5年生までの配当漢字の方が多いでしょう。
また、難読漢字も出題されます。
慶應中等部では「足袋」を書かせる問題が出題されたことがあります。
(ちなみに、「足袋」は読みづらい漢字として教科書に載っています。)
だからといって、難読漢字ばかり学習していていいのでしょうか?
決してそのようなことはありません。
中学入試で出題される漢字の8割以上は5年生までの配当の漢字です。
6年生になって、今まで学習した漢字の確認をしていますか?
もちろん、意味、読み方なども確認してください。
5年生までの漢字が簡単で、6年生のものが難しい。
難しいものをやるのが大切だ。
そんなことは決してありません。
その他の知識事項についても同じです。
ことわざ、慣用句、故事成語……
すべて今まで学習したものがとても大切なのです。
これはほかの科目も同じではないでしょうか?
コロナウイルスの影響で学習時間をたくさんとれる方もいると思います。
「何をやればいいかわからない」
「やるものがない」
という声をよく聞きます。
5年生までの知識事項の確認をしてみるというのはいかがでしょうか?
意外と忘れているものが多いことに気が付くでしょう。
今こそ、復習のチャンスです!