
苦手を克服!「場合の数」
皆さんこんにちは 早慶維新塾算数担当 野澤優子(のざわゆうこ)です。
苦手なものは誰にもあると思いますが、
もし、中学受験生算数苦手ランキングがあれば
絶対上位3位内に
入っているだろうと思える単元に、
「場合の数」があげられます。
基礎知識の学習の際には、さほど問題はないのですが、
入試問題となってくると、レベルがぐんっと上がります。
数の性質や、平面図形や立体図形など、
算数全単元から問題作成ができるので、
苦手な子は、かなり苦手意識を持ってしまいます。
私が現在担当している受験生の中にも、
「場合の数」が苦手だった子がいます。
順列や、組合せとか、計算でバシッ!と答えが出せるような
基本的な問題は解けるのですが、
複雑な問題文や樹形図や表を使って整理・処理する問題になると
「頭がぐしゃぐしゃになる(本人の言葉)」らしいのです。
【スタート】
難しい(と感じる)
↓
考えられない
↓
適当に問題文に出てくる数字でなんとなく計算
↓
間違う(当たり前)
↓
ますます苦手
↓
嫌い 【スタート】に戻る
苦手な原因は
問題文を読まずに見て、難しい過ぎるという先入観を持つ
単純な一行問題のように計算できない
表の書き方が分からない
…ということでした。
「書き出し」で、表にまとめられない
「場合の数」の問題で、書き出すのは基本的解法。
上位校になればなるほど、計算で求められる問題よりも、問題文を的確に分析し
数え上げる、または表を書いて考える問題の出題が多くみられます。
また「場合の数」は、数学につながっていく重要な単元で、
どの中学の入試問題にも頻出!
「場合の数」の問題で、書き出しができない、表が書けないのは、致命的。
この負のスパイラルを断ち切るためには
まずは、
問題文を整理する。
条件を自分なりに整理してみることです。
問題文にこだわっていると、似たような問題文に出会い、
はじめは何を書いているかわからなくても、
難しそうに感じていた問題の意図が
だんだん理解できるようになってきます。
図や表を使う。
慣れるまでに時間はかかりますが、
表や図を自分のイメージ通りに通りに書けるようになると、レベルアップ!
正答率が上がるはずです。
問題文を整理→ 表を書いて考える・数える→不正解→やり直し→正解
もちろん要所・要所でアドバイスを担当の先生にいただきましょう。
この流れを根気強く実践していくと
さて 最初にお話しした受験生ですが、
2週間ほどの特訓で、
まず、書き出しや表を正確に書けるようになりました。
同時に問題文を丁寧に読むようになりました。
そうすると、
少しずつ正解が増えてきて、ミニ達成感!の連続で、
最近は苦手意識は消え去り、
自信満々で受験勉強に取り組めています!
ちなみに「場合の数」には典型問題が色々あり、
道順・三角形の成立・試合数・選挙など基礎知識や基本の解法をおさえておくだけで、
あっさり得点ゲット!ということもあるので、そちらもしっかり押さえてください。
「場合の数」が苦手だと感じている受験生の皆さん、
「場合の数」は得点元!
苦手を克服して得点力アップ!
志望校合格を目指しましょう!