
なぜ集団授業だと落ちこぼれが出てしまうのか 【完結編】
早慶合格への道先案内人、
早慶維新塾 塾長 野田英夫です。
今回は
なぜ集団指導だと落ちこぼれが出てしまうのか【完結編】
をお届けいたします。
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なぜ集団指導だと落ちこぼれが出てしまうのか?(理由③)
このテーマは今回が最終となります。
理由①は、「2対6対2の法則」でしたね。
理由②は、「メラビアンの法則」でしたね。
今回は、「法則」ではありません。
教える側の先生に因るものです。
これは、
クラス分けがあり、
競争原理に基づいた指導をしているために起こります。
落ちこぼれが出る仕組みを、
教える先生がつくってしまっています。
なぜ先生のせいなのでしょうか?
先生はみんなのために授業しているのではない?
集団指導の先生は、
誰に向けて授業をしているでしょうか?
もちろん生徒に向けてでしょ。
はい、その通りです。
しかし、「クラス全員」に向けて授業しているのではありません。
そこにいる全員のために授業していません。
先ほど、
「競争原理に基づいた指導をしているため」
と書きました。
そうなんです。
競争原理に基づいた指導をしているせいで、
「落ちこぼれ」が生まれてるんです。
集団指導に通う生徒たちは、
みな一つでも上のクラスを目指します。
このクラス分けで上位クラスを目指すために、
先生たちは、上位クラスを目指させるために、
クラス全員に向けて授業ができないのです。
先生も結構、ツラい立場なんです。
では、先生は誰に向けて授業をしているか?
ズバリお答えします。
「上位2割」です!
そう、クラスの上位20%に向けて授業をしているのです。
前編で、「2対6対2の法則」について解説しましたね。
集団組織において、
優秀な人が2割、
普通の人が6割、
ダメな人が2割、
という人数バランスになるという法則です。
この上位「2割」、「20%」の生徒に対して授業しています。
えっ!どうして?
さっきから言っている「クラス分け」があるからです。
先生というのは、
生徒を一人でも多く、
上位クラスに上げる役割を負っています。
そうすると、
上位20%に向けて授業せざるを得ないのです。
上位20%に向けて授業するとは、
「授業レベル」も上位20%に合わせるということです。
上位20%というのは、
上位クラスに上がる有力候補です。
この生徒たちが上位クラスに上がれるように、
難度の高い授業を提供しなくてはならないのです。
クラスにいる全員を満足させる授業をしていたのでは、
上位2割の生徒たちは、
授業に飽きてしまいます。
そして、上位クラスには一生上がれません。
平均的なレベルで授業したのでは、
上位2割の生徒は、
成績が上がることはないからです。
多く見積もっても「現状維持」ですね。
残り8割の生徒たちはどうなるか?
残り8割の生徒たちはどうなるか?
では、
上位2割に向けて授業をし、
上位2割に合わせて授業をした場合、
残り8割の生徒たちはどうなってしまうのでしょうか?
ここでも、
前編で書いた内容を引用させてもらいます。
Q.どのくらい授業が理解できていますか?
A.よく理解できている・・・・・・20%
なんとなく理解できている・・・30%
あまり理解できない・・・・・・30%
ぜんぜん理解できない・・・・・20%
10人のクラスで2人は、
上位クラスに上がります。
残りは8人です。
あまり理解できない3人、
ぜんぜん理解できない2人、
そして、なんとなく理解できている3人のうちの1人、
3人+2人+1人=6人
6人くらいが落ちこぼれる可能性があるということです。
ちなみに、
ぜんぜん理解できない2人は、
さらに下位クラスに下がることになります。
私はこれからも思っていることを本音で書いていきます。
塾業界で蔓延している非常識を明らかにしていきます。
皆さんに少しでも早く目を覚ましてもらうために!
では、また!
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