
慶應・早稲田中学受験 小惑星探査機『はやぶさ2』は生命誕生の秘密に迫る!
こんにちは!早慶維新塾の理科担当 石丸圭一(いしまるけいいち)です。
今回は時事ネタから「はやぶさ2」を取り上げます。
「はやぶさ2」が打ち上げられてから
まもなく2000日になろうとしています。
すでに総飛行距離は38億4000万Kmを
越えたそうです。
「はやぶさ2」のミッション
「はやぶさ2」は,「はやぶさ」の後継機として
小惑星サンプルを地球に持ち帰ることがミッションです。
「はやぶさ」はS型の小惑星「イトカワ」を目指しましたが
「はやぶさ2」はC型の「リュウグウ」が目的地でした。
S型小惑星とは太陽系の小惑星のうち,ケイ素質のものをいい
ケイ酸やケイ酸塩鉱物を多量に含んでいるそうです。
石質隕石の起源と考えられるものです。
それに対し,「リュウグウ」のC型小惑星とは
炭素質のもので炭素質コンドライトという隕石とほぼ同じ組成で,
観測される小惑星の約4分の3がこのC型だそうです。
「はやぶさ2」の目的地である「リュウグウ」は
「イトカワ」よりも太陽系形成初期の有機物や含水鉱物を
より多く含んでいると考えられるんだそうです。
ですから「はやぶさ2」の目的は
地球の水はどこから来たのか,
生命を構成する有機物はどこでできたのか。
そのような疑問を解くことにあります。
つまり,「はやぶさ2」は,
太陽系の誕生と生命誕生の秘密に迫るミッションと言えます。
「はやぶさ2」の成果
「はやぶさ2」は今までにもさまざまな成果を上げています。
1つ目は,「リュウグウ」の表面に岩石に含まれる形で
水が存在していることを確認したこと。
2つ目は,「リュウグウ」に着陸し
表面の岩石のかけらを採取したこと。
3つ目は,表面を破壊しクレーターを作ったこと。
これにより内部の物質の採取が期待されます。
科学的な成果のみを書きましたが
他にも技術的な成果もたくさんあります。
「はやぶさ2」の帰還
今年の年末「はやぶさ2」は地球に向けて
再び長い旅を始める予定です。
順調にいけば,2020年末に地球に帰還します。
受験生の皆さん
「はやぶさ2」のニュースに注目しましょう。
そして今後のミッション成功のために応援しましょう。
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担当:石丸