慶應・早稲田中学受験 国語の成績が上がる読書
「うちの子は読書をしないから国語ができません。」
国語力をつけるための読書
こんにちは。早慶維新塾 国語担当の青山雄一(あおやまゆういち)です。
「うちの子は読書をしないから国語ができません。」
とてもよく聞くフレーズです。
しかし、受験指導をしていると必ずしもそうでない生徒さんも少なからずいます。
読書は嫌いだけど国語ができる、
読書は好きだけど国語はできない、
というパターンです。
両者の違いは何でしょうか?
国語ができるというのは
国語ができるというのは、「テストで得点できる」ということです。
国語のテストで得点するためには
「問題文を読む」
「答えを考える」
「答えを書く」
というステップが必要です。
この中で読書と関係があるのは
「問題文を読む」
という部分だけです。
つまり、読書をしていなくても
文章を読むことが出来て、問題を解けて、答えが書ければ
国語ができる子になれます。
一方、読書が好きな生徒さんはほとんどの場合「文章を読む」ことはできます。
しかし、趣味の読書と違って書いてある内容を
客観的に読み取る
ということが出来ていないことが多くあります。
小学生の場合多くは、物語は好んで読みます。その時の読み方はどんな読み方でしょう?
自分が感情移入して、その中の世界観を楽しんでいることでしょう。
気に入らないところを読み飛ばしても全く問題がありません。
登場人物がこんな人だと想像しながら読んでいるでしょうが、
十人いたら十人が別々の想像をしているでしょう。
つまり、「客観的に読む」ということはしていないのです。
ましてや、説明的文章を好んで読む小学生というのはなかなかいないと思います。
読書をしているだけで受験国語の成績が上がることはないといってよいでしょう。
その上で、私は文章を読んでほしいと思っています。
やってほしい内容は以下のものです。
1 音読をしよう
これは先月の記事と同じ内容ですが、文章を読むということの練習です。
音読をしてみてください。
初めて音読をさせると思った以上にできないことに驚くと思います。
それでも我慢して聞いてみてください。<brどんどん上手になっていきます。
慣れてきたら正しく読んでいるかを確認してみてください。
よく聞いていると間違っていることがあります。
それを訂正してあげましょう。
文章を読む力はかなり向上しているはずです。</brどんどん上手になっていきます。
2 どんな内容だった?ときいてあげよう
文章を読んだ後で「どんな内容だった?」と聞いてみてください。
子どもは意外と内容を把握していません。
極端な話をすると、物語を読んだ後で主人公の名前すらいえないということがあります。
短い文章で構いません。
(例えば新聞の記事などではどうでしょうか)
出来なくても、叱ったりせずに続けていってください。
だんだんと出来るようになるはずです。
小さいうちなら絵本の読み聞かせでやってもいいと思います。
3 マンガだっていいんです
読む文章についてですが、初めのうちは簡単なものでもいいと思います。
絵本のようなものや児童文学でも構いません。
音読は難しいかもしれませんが、漫画などでもいいと思います。
文字を読むということに慣れるのが目的ですから、
入試に出るような本じゃなくてはだめ!と考える必要はありません。
あまり厳しくやってしまうと、
国語が嫌い・文章を読むのも嫌いになってしまうかもしれません。
以上のことをするだけでも、「問題文を読む」は必ず付きます。
後は、学習する中で「答えを考える」力、「答えを書く」力を身に付けていけば
国語の成績に結びついていくでしょう。