
慶應・早稲田中学受験 最新の早慶中学入試にチャレンジ!(慶應義塾中等部編)
皆さん、こんにちは。早慶維新塾社会担当の望月裕一(もちづきゆういち)です。
今回のテーマは、「最新の早慶中学入試にチャレンジ!(慶應義塾中等部編)」です。
中学入試が終わり、新年度がスタートして1か月が経ちました。
今年も、私たちの塾生は第一志望校合格を勝ち取ることができました!!
多くの塾生たちの笑顔を見ると、「1年みんなよく頑張ってくれた!」と感極まるものがあります。
さて、今回は「2019年度 慶應義塾中等部」の最新の中学入試を載せました。
慶應義塾中等部を志望する方、志望しようと考えている方は必見です!!
今年度の慶應義塾中等部・入試問題の特徴は以下の通りです。
1. 記述問題が1題から4題に増えたこと。
2. 大問7は、グラフを読み取ったうえで、記述させる形式になったこと。
3. 例年出題されている「生活知識に関する問題」が今年度も出題されなかったこと。
では、実際に問題を見てみましょう!!
(問題)2019年度 慶應義塾中等部【6】・【7】より
【6】
問7 下線部④について、日本を訪れる外国人観光客に対して、あなたができる「おもてなし」を具体的に1つ答えなさい。
【7】
近年、世界的に「食品ロス」が問題になっています。日本における「食品ロス」は年間600万トン以上で、これは世界中で飢餓きがに苦しむ人々への食糧援助量の2倍を上回りますが、そのうちの半分近くが家庭から出されています。
問1 家庭から出る「食品ロス」とはどのような食品のことですか、資料1,2をもとに、解答欄におさまる程度で答えなさい。
問2 家庭から出る「食品ロス」を減らすためにできることを、資料1,2をもとに、解答欄におさまる程度で答えなさい。
問3 家庭以外から出る「食品ロス」の原因を、解答欄におさまる程度で1つ挙げなさい。
皆さん、どうでしたか?
大問6の問4は、昨年度の入試問題で出題された形式に似ていましたので、
多くの受験生は解けたと思います。
(ちなみに、どんな問題だったかは、2018年2月16日のブログをご確認ください。)
一方、大問7の問題は、今年度の慶應義塾湘南藤沢中等部・国語の大問四の条件作文
(グラフから読み取れることを記述する問題)と似た形式で出題されています。
昨年と同様、慶應義塾湘南藤沢中等部を受験された方は、対策をしていますので、
解けたのではないでしょうか。
問われている内容は、難しくはありませんので、必ず何かしら書くこと重要です。
この問題は昨年と同様、最後に「解答欄の枠内おさまる程度で述べなさい。
解答する時には、解答欄からはみ出さないように気をつけましょう。」という決まりがあります。
これは、文章を要約する力・字の大きさ・字の丁寧さを見るためでもありますので、
普段の学習からこの3点を心掛けて取り組む必要があります。
また、日頃からさまざまなことに意識しておくことも必要です。
今回の問題で言えば、
あなたは、「食品ロス」を知っていますか?
あなたは、「食品ロス」についてどう思いますか?
あなたは、家庭以外で出ている「食品ロス」を見たことがありますか?
を受験生に問いかけています。
今、日本や世界で起きている問題を日常生活で起きている問題に置き換えて出題しています。
つまり、「塾の勉強ばかりでは、慶應義塾中等部は合格出来ませんよ。」ということです。
このことは、福澤諭吉先生の「学問のすすめ」にも書かれています。
福澤諭吉先生は、「具体的に学ぶべきは『実際に生かせる学問』つまり実学である。」とし、
以下の6つの実学をすすめています。
それは、
➀読書をする
(社会に置き換えると、本・雑誌・新聞・マンガ・テレビ・インターネットなどで日本や世界の情勢を知る)
②観察をする
(社会に置き換えると、スーパーマーケットに行って野菜や果物などの産地を知る・旅行などに行って色々なものに触れる)
③推理をする
(社会に置き換えると、問題の答えをただ書くだけではなく、時代背景やその前後に何が起きたのかを考える)
④議論をする
(社会に置き換えると、家族での会話をたくさん行い、情報量や語彙力を増やす)
⑤文章を書く
(社会に置き換えると、自分の考えや答えを誰かに伝えるときは文章にまとめる・記述力のUP)
⑥演説をする
(社会に置き換えると、今日学んだことをお父さん・お母さんに説明をする・子ども先生)
です。
是非、試してみてください。
最後に、今回の(問題)の解答例もあわせてupします。
是非、参考にしてください。
(解答例)
【6】
問7 駅やバス停などで、目的地までの行き方で困っている外国人観光客を見かけたら、
自分から進んで声をかけたり紙に書いたりなどをして教えてあげる。
【7】
問1 作りすぎや食べ残し・賞味期限切れなどによって捨てられる食品のこと。
問2 必要な分だけの食料を買い、みんなが食べきれる量で調理を行う。
また、出された料理は嫌いなものが含まれていても残さずに食べるように努力をすること。
問3 スーパーマーケットやコンビニエンスストアで売られている弁当や惣菜・パンなどが、消費期限切れで売れ残ってしまい廃棄するから。
次回のブログもお楽しみに!!
#2019慶應義塾中等部社会入試問題#社会の記述問題#食品ロス#慶應義塾中等部社会の出題傾向#福沢諭吉#最新版慶應義塾中等部社会の傾向と対策#中学受験#慶應義塾中等部の入試問題#受験勉強方法