塾のシステムに振り回される親たち
早慶合格への道先案内人、
早慶維新塾 塾長 野田英夫です。
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今回は、
「塾のシステムに振り回される親たち」と題して、
「大手進学塾のシステム」について触れていきたいと思います。
中学受験させる大多数の親たちは、
例えばSA〇IXに通っていれば、
中学受験はなんとかなるだろう、
そう考えています。
断言しますが、
なんとかなりませんよ。
以前も書きましたが、
満足いく中学受験を終えられるのは、
中学受験生の4人のうち1人だけ。
約25%だけ。
逆にいえば、
4人のうち3人は不満足な中学受験で終わるのです。
そういう結果なんです。
では、なぜこのような結果になるのか?
これは、大手進学塾の運営システムに原因があります。
原因を大きくわけると、以下の3つに分類されます。
①難関進学校向けの指導であるため
②集団指導による授業であるため
③志望校対策がないため
①難関進学校向けの指導であるため
難関進学校向けの指導といっても、
開成、麻布、桜蔭などの御三家のための指導です。
テキストも御三家向けに作られています。
大手進学塾はどれだけ多くの御三家を合格させたかが、
塾の評価につながります。
だから、御三家向けの指導をするのです。
でも、その合格者数をみて、
「もしかしてウチの子も…」と思って、
入塾を決めるわけです。
しかし、御三家向けの授業についていけるのは上位2割だけ…
さらに、多量の課題をこなせるのも上位2割だけ…
入塾させてもいいですが、
もし途中で「ウチの子、ついていけていない」と感じたら、
冷静な判断をしないといけません。
でも、
成績も落ちて、
クラスも落ちて、
それでも、塾のシステムにしがみつく…
1回始めたら後には引けないのです。
でも、それってどうなんですかね?
あなたはどうですか?
②集団指導による授業であるため
大手進学塾の授業は、
集団指導で行われています。
そのため一定数の生徒がついていけなくなります。
「2:6:2の法則」をご存知ですか。
集団が存在すると「2:6:2」の
グループに分類されるというものです。
上位2割の生徒は、
とても優秀で、しっかり授業についていくことができる状態。
真ん中の6割の生徒は、
いわゆる「普通の生徒」、
授業がわかったり、わからなかったり、という状態。
下位2割の生徒は、
ほとんど授業が理解できず、
ただ授業に参加しているという状態。
このように、
集団指導の場合、
必ず一定数の「落ちこぼれが出る」わけです。
さらに、授業をする講師も、
優秀生を授業で飽きさせてはいけないと、
授業レベルを「上位2割に合わせる」ようにします。
でも、そうなると当然、より多くの落ちこぼれが出てしまいます。
じゃあ、わからない生徒のために、
「ゆっくり解説するか?」
そんなことはできません。
大手進学塾では、
週末にカリキュラムテストがあり、
その週のカリキュラムは絶対に終えないといけません。
カリキュラムは消化しておかないといけないのです。
だから、
成績も落ちて、
クラスも落ちて、
それでも、塾のシステムにしがみつく…
1回始めたら後には引けないのです。
でも、それってどうなんですかね?
あなたはどうですか?
③志望校対策がないため
塾の同じクラスには、
さまざまな志望校の生徒が在籍しています。
男子校・女子校・共学校…
難関進学校・大学附属校…
理系を重視している学校・文系を重視している学校…
桜蔭志望の女子もいれば、
慶應普通部志望の男子もいるわけです。
実にさまざまです。
こういう状況にあって、
「今日は、慶應普通部の入試演習をやるぞ!」
このようにはなりません。
不公平になりますから。
それに、前記したとおり、
やれるなら御三家の桜蔭の入試問題を実施したい。
でも、やりませんね。
でも、
「日曜日の志望校特訓があるじゃないか?」
という意見も聞こえてきそうですが、
あれは志望校対策というレベルにはありません。
ここでも優秀生を優遇する措置が取られており、
その入試問題より難しく、
傾向を度外視したテキストになっています。
選抜試験だってそうです。
あれでは志望校対策にはなりません。
志望校特訓の合格率って知っていますか?
恐ろしい数字ですよ。
「過去問には手を出さないでください」
さらに、
大手進学塾では、
6年生のある時期まで、
「過去問には手を出さないでください」と言われます。
私は、こんなバカなことはないと思います。
入試問題を知らずに、どうやって戦略するのですか?
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」(孫子)
を知らないのでしょうか。
もちろん過去問をやるだけが、
志望校対策ではありません。
でも過去問をやっておかないと、
受かるものでも受からなくなってしまいますよ。
合格させる親は、受験を冷静に分析できるが、
不合格にさせる親は、塾のシステムに振り回される。
あなたはどうですか?
では、また!